つ
な ぎ
大学生活を送るために親元を離れ、半自炊生活を始めた時、外食で初めてハンバーグ・ステーキと出合った。牛肉特有の匂いと旨味を見事に包み込んた初体験の味を堪能しながら、都会の洋食屋で最新の食べ物を口にしているという満足感に浸っていた。
折角覚えたあのハンバークの味を何とか再現出来ないものかと、無謀にも自力で作り始めた時に、調理の過程の中での “つなぎ” の存在を知ることになったのたが、これは、半自炊生活とはいえ、調理を始めたばかりの入門者にとっては大変な発見だった。
そう思って改めて調理を見直してみると、 “つなぎ” を使う料理は多い。食材と食材、食材と調味料、調味料と調味料・・・、広い意味では一皿の盛りつけにも、そして、その一皿の献立の組み台わせにも、
“つなぎ” というものは存在し、必要なようだ。
そして、厄介なのは、この “つなぎ” の使い方だ。 “つなぎ” のセンスによっては、味は勿論のこと、舌先の触感も損なってしまう。少しの違いで仕上がりに大きな影響を与えるこの
“つなぎ” は、考えてみると、物凄く可能性を秘めていて、応用範囲も広い。
その応用範囲を広げるために、どうしても不可欠なのは料理の基礎だと思う。料理人の技を見ていると、その時その時がまるで瞬間芸のように見えるが、実は、全てを知り尽した料理人というのは、夫々の瞬間に、基本に基づいた最も適切な処置が出来るのだ。 |
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