小学校の時に、学校主催の演奏会でフルートを聞いて「キラキラしていて綺麗だなぁ、吹いてみたいなぁ」と言う憧れを抱いたのが私とフルートの出会いでした。 フルートに没頭していた私が音楽の道に進むのは当然のことのようになっていました。人前で演奏する楽しさを覚え、フルートの魅力にとりつかれて現在にいたります。

まっしぐらだった私のフルート人生に、別の目を開かせてくださったのは、ドイツ留学中の恩師、ハインツマン先生でした。レッスンでは基礎はもとより、身体の使い方、表現方法、バロックから現代音楽まで様々な時代の曲を学ぶことが出来ました。

先生は練習に明け暮れる私に、演奏会に足を運び本場の音楽を聴くことはもちろん、美術館に行って美しい絵を観ること、古い建物を見ること、全てが音楽に通ずるということを教えてくださいました。聴いたり、観たり、人と話したりすることは、自分のインスピレーションの幅を広げ、生き方を豊かにし、演奏のレベルアップにもつながりました。
留学経験を通して、良い音楽家である前に、人として色々な経験をし、成長し続ける努力をすることの大切さを学びました。

私のレッスンでは、1人1人の個性をしっかりと尊重しながら、必要に応じたテクニック習得のための課題や方法を見つけ、個人の特性を活かした美しい音の出し方を一緒に探り、曲を仕上げていきたいと思います。
室内楽、時にはオーケストラの曲も題材に取り上げて、一緒に演奏することでアンサンブルの楽しさや、内声を聴く耳を養う経験もしていただこうと考えています。

今までの経験を活かして、フルートの魅力を感じていただき、上達へのお手伝いができれば嬉しく思います。