母が絵描きなので、小さな頃はよく美術展に行き、家にはふすま程もある真っ白な100号キャンバスと、沢山の油絵具がありました。そのキャンバスに日に日に塗り重ねられていく色をボォーっと見ているのが好きだったように思います。
赤色ひとつにも混ぜる色によって、暖かい赤、冷たい赤、明るい赤、暗い赤、深い赤、澄んだ赤…と様々な赤になります。
ひとつの曲を仕上げていく事は、ひとつの絵を仕上げていく事に似ているなと思います。
フルートという楽器に出会い、フルートの織りなす多彩な音色に魅了されて、今に至っています。色を作るように音色を作り、絵を描くように曲想を描きたい。

皆さんもフルートを手にされて、歌うように気持ちよく演奏したいというのが目標ではないでしょうか?歌うように気持ちよく楽器が吹けたら楽しいですよね?
それには、やはり基礎が出来ていないと無駄な力が入ったりとなかなかうまくいきません。
どうすれば楽に吹けるかという課題にきっと終わりはなく、私自身、追求の日々です。
スポーツも正確なフォームで無駄な力が抜けている時に、最大の成果がでるように毎日トレーニングを重ねますね。
お稽古も積み重ねと繰り返しです。体が覚えるには時間がかかります。
皆さんのコーチングができればと思っています。

絵画を見てどのように感じるか、人それぞれ違うのと同じように、演奏を聴いての感じ方も様々。でも必ず何か伝わる。芸術って面白い!
沢山の色(音色)や技法を使って、大きな絵(曲)を気持ちよく描きましょう!