フルートの魅力はその美しい音色にあります。
私がパリでお世話になった先生たちも、それぞれに美しく、個性的な音色を持っていました。
彼らに共通していたのは、その音色の“徹底した管理”と、“いつも音楽と共にある”という姿勢でした。
そして、音楽に最大限に興味を持ち、好きでいる努力を惜しまないこと、常に音楽性を探求することで、美しい音も演奏する喜びも得られるのだと教えてくれました。
私はその教えを生かしながら、日々の練習や生徒さんとのレッスンに取り組んでいます。
美しい音色、アンブシュアと指のコントロールなどの技術が安定していることは、フルートを演奏するうえで欠かせない要素の一つです。
ただ、私は技術がどんなに未熟であっても、いつも音楽的であろうとする姿勢を身に付けて欲しいと思うのです。
“音楽的には?”と、ふと思えるだけでも、新しい発見や、描いていた自分への近道が見つけられるはずです。
私にとってそれらを一緒に探すレッスンは、生徒さんが生き生きと変わっていく最も嬉しい時間です。
そして、少しずつの進歩を共に喜び、お互いに成長していけたらいいなと思っています。