このような姿勢を傍からみれば、先陣を切ってフランス音楽再興を牽引しているはずのサン=サーンスが、ワーグナー作品を賛美するがワグネリアンは否定するといったチグハグな態度に映ります。
サン=サーンスが批判される要因には、このアンビバレントな姿勢があるようにも感じます。