プラハでは、2月21日に自作のオペラ『ヘンリー8世』公演(於:エステート劇場)が予定されており、サン=サーンスが現地に到着した時には全ての準備が整い、あとは最終リハーサルだけといった状態でした。しかしプラハに住むドイツ系住民の有力者からの圧力を受け、公演延期を余儀なくされます。