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色彩のたわむれ2
CD-ID : 7587
「色彩のたわむれ2」
レーベル名/No. :
(FARBENSPIEL) / NACD2209
演奏者名 :
フルートアンサンブル
ファルベンシュピール
<ソレンティーノ/フルート四重奏>
ヴィンセンツォ・ソレンティーノはイタリアのピアニスト・作曲家で、チマローザ音楽院に学び卒業とほぼ同時に「Festival di Primavera(春の祭り)」で作曲コンクールを初優勝し、その後も数々のコンクールに入賞、優勝を重ねていきます。彼の創作活動は合唱やオーケストラを含む器楽全般に渡っていますが、その中でもフルート・ギター・ハープに作品が多く、この三つの楽器を好んでいたようです。特にフルートアンサンブルの作品においては、三重奏から特殊楽器を使った大編成のものまで幅広く手掛けており、今後この分野での活動がおおいに期待されていましたが、惜しくも2013年の暮れに40歳の若さで亡くなっています。
この「Four Flutes」は文字通り4本のフルートの為の作品ですが、その編成を見ると単に本数ではなく4種類のフルートを表しているようです。単一楽章で書かれたこの作品はソレンティーノが得意とするミニマルミュージック的なスタイルを取っており、前半部分では三連符のパターンを各楽器が交代で繋ぐ中メロディが朗々と歌われます。中間部では16分音符のパターンに変わり一層躍動的になり、終結部では再度三連符パターンに戻り中間部を思い起こさせつつ軽やかに幕を閉じます。ピッコロからバスまでのフルートが持つ多様な響きが楽しめます。

〜演奏のポイント〜
4本の楽器それぞれが別の楽器の如く独立して動いているように感じますが、 主にピッコロとフルート、アルト・フルートとバス・フルートの2グループ の動きの連携をお互いに意識して演奏しましょう。各楽器がしっかりとした音で演奏しても、煩く感じる事はなく、躍動的に演奏出来るでしょう。