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「CDの終わりに映画音楽メドレーを入れたい。」と、メンバーの熱い想いが込められた5曲が知らされました。曲順をどうすべきか、原曲のオーケストラの壮大さや歌の伸びやかなイメージを、アルト・バスフルートを含めた4本だけのアンサンブルでどの様に表現すべきかが一番の悩みどころでした。そして今までに何度も接したフィオーレの演奏や、メンバーとの交流の間に感じた一人ひとりの個性を思い描き、主旋律を割り当て曲をまとめることにしました。 オープニングの「80日間世界旅行」は元気溌剌とした4人の勢い、「風と共に去りぬ」は優雅で壮大なイメージを第2フルート(石井さん)、「いそしぎ」ではバスフルート(東さん)の哀愁を帯びた大人の味わい、「雨にぬれても」ではポップス風の軽やかな雰囲気の中、第1フルート(野平さん)で可憐なイメージを、そして最後に「タイタニック」ではアルトフルート(阿部さん)でひたむきな想いを切々と、そして再び第1フルートを中心に高らかに締めくくることにしました。 フィオーレのファーストアルバムのアンコールピースとして、余韻を楽しんで頂ければ幸いです。(土`方逸郎) 1曲目:Around The World(世界1周)「映画:Around The World In 80 Days(80日間世界1周)」 ジュール・ヴェルヌ原作で1956年公開のアドベンチャー映画のテーマ曲。格調高く優雅な曲調は、映画音楽として知られるだけでなく、「世界旅行」のイメージに合致することから度々テレビやラジオなどで旅行を表現する音楽として使われている。 2曲目:Tara’s Theme(タラのテーマ)「映画:Gone With The Wind(風と共に去りぬ)」 「風と共に去りぬ」は戦後に生きた人々(特に女性)に、明日に向かって生きる勇気と希望を与えた作品である。この曲はヒロインの有名な最後のセリフ「After all tomorrow is another day」(明日は明日の風が吹く)と共に映画のラストシーンを飾った。 3曲目:The Shadow Of Your Smile(笑顔の面影)「映画:The Sandpiper(いそしぎ)」 「いそしぎ・磯鷸」は1965年公開のアメリカ映画で、主題歌であるこの曲は第38回アカデミー賞の音楽賞を受賞した。女流画家と妻子ある学校長との半年間の恋を描くメロドラマで、メランコリックなメロディーが、映画音楽の域を超えジャズのナンバーとしても親しまれている。 4曲目:Raindrops Keep Fallin’ On My Head(雨にぬれても)「映画:Butch Cassidy the Sundance Kid(明日に向かって撃て!)」 「雨にぬれても」は1969年に公開された西部劇映画「明日に向かって撃て!」の挿入歌。明快なこの曲は、劇中で自転車に乗ってデートを楽しむシーンに使われた。 5曲目:My Heart Will Go On(私の心は生き続ける)「映画:Titanic(タイタニック)」 同名の映画としては4作目にあたる1997年公開作品の主題歌。タイタニック号沈没という実話を基にしたラブロマンス大作は、緊迫感のある展開と悲劇的な別れとなる恋人達を描いたストーリーが話題となり、この主題歌と共に大ヒットした。 〜演奏のポイント〜 有名なメロディーなので、演奏者のセンスと好みでたくさんの演奏の可能性が見いだせると思います。全体のスパイスとなる重要なオブリガードがたくさんありますからそこは効果的に演奏したい所です。特殊楽器は音量・音の立ち上がりに細心の注意を心掛け、またフルートより少し音の立ち上がりが遅いし息も使うので、気持ち早めに出ることや、ブレスも早めにとって間が空かないように吸う事に気を付けました。Bassは底辺を支えるために、旋律以外ではヴィブラートは極力控えて、常に旋律の歌い方に合わせた伴奏になるよう演奏するとよいと思います。 ★こちらの楽譜は受注販売となっております。 お問い合わせは『フルート・アンサンブル・フィオーレ』まで直接お願い致します。 flute_ensemble_fiore@yahoo.co.jp |