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≪ハイドン四重奏曲≫の第4番で、≪狩≫の愛称で親しまれているこの曲は、1784年モーツァルトが28歳の時の弦楽四重奏の作品である。 彼の作品には珍しく、第一楽章の展開部の始めまで書いた所で作曲を中断し、長く寝かせている。この曲についてモーツァルトは「長く苦しい苦労の結実」ともらしている。この頃のモーツァルトの弦楽四重奏曲は、1作ごとに弦楽四重奏曲の新しい境地を開く事を考え作曲されており、試行錯誤し曲と向かい合っていることがわかる。 [第1楽章]愛称の由来となった狩猟ラッパのリズムで快活な第一主題である。 [第2楽章]堂々たる輝かしいメヌエット。 [第3楽章]深い感動を称えた第一主題は入念なダイナミクスが書き込まれ、セレナード的な情緒豊かな第二主題へと移る。 [第4楽章]緻密な対位法的な展開部をもつソナタ形式で書かれているが、終始フィナーレにふさわしい軽快さで推し進められている。 〜演奏のポイント〜 弦楽四重奏は各楽器の特性がはっきりしている為、フルート四重奏よりもそれぞれのパートの役割が明確です。 リーダーシップを担う第1ヴァイオリン、 第1ヴァイオリンに従属するのかヴィオラと共に内声部を構成するのか等自分の役割を瞬時に判断しながら演奏する第2ヴァイオリン、 内声部を支え、尚且つヴァイオリンとの仲介役も買うヴィオラ、 文字通り縁の下の力持ちであり、でも実は下から音楽性の方向を導く影の支配者(?!)でもあるチェロ フルート四重奏でも主な役割は同じと言えます。各パートの特性を念頭に置きつつ演奏してみてください。 第1楽章 各パートそれぞれが前へ行く気持ちを持ち合わせていないと、“狩猟ラッパ”との掛け合い等でテンポが緩み価値です。明るく晴れやかに。 第2楽章 冒頭は大らかなメヌエット。対照的なトリオでの2ndフルートとアルトフルートは軽やかな伴奏にしたい所です。発音に気を遣い、でもタンギングだけに頼らない低音作りが必要です。 第3楽章 長調の中にも憂いを感じる曲。特に第1主題には細かい強弱記号が付けられているので忠実に。ただしfは乱暴にならず、暖かく深いイメージを持って演奏していました。それは第2楽章の冒頭でもいえるかもしれません。 活発な第4楽章は、生き生きと、爽やかに!疾走してください。 私達は四重奏を演奏する上で、ある意味弦楽四重奏は「四重奏」の原点であると考えています。大変勉強になりますので、是非皆さんも挑戦してみてください! |