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| 水越 典子 |
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みずこし のりこ |
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京都市立芸術大学卒業。川口勝治郎、白石孝子、伊藤公一、植村泰一の諸氏に師事。テレマン室内管弦楽団、京都室内合奏団と協演。1988年より、コンサートシリーズ「フルートの楽しみ」、「フルートのこかげ」を毎年催すなど、独奏、室内楽と幅広く活動している。ムラマツ・フルート・レッスン・センター講師。
「楽を目指す」「何か変は何が変?」「音を味わう」
これがレッスンのモットー。
レッスンで一緒に吹いていると、皆さんの一生懸命さが災いして、無駄な息、無駄な力で響きを潰し、音楽の動きを重たくしていると感じる事があります。
身も心も一番リラックスさせることを目標に「楽を目指す」。
声楽家の楽器はからだ、同様にフルートという音程のとり易いものが口の先に付いてからだと一体になったのがフルートという楽器。
こう考えれば、吹かなければの強迫観念から逃れられ、体に共鳴させる事で快感と共により楽に。また、難しい所になると指を動かす事に専念しがちですが、フルートの音のエネルギーは息、すなわち内側に取り入れられた空気、それと外の空気とのバランスを整えた上で動かす事が出来るようになると、より自由になるのでは・・・・・。心とからだと頭、空気、色々なもののバランスを取る視点を、どの様に持てば良いかを見つける事が「楽」につながるのでは、と考えているのですが・・・・・。
−何か変は何が変?−
「何か変」と皆さん気付いていらっしゃるのだが、「何が原因」を一緒に発見するのがレッスンの場。
リズムが変なら手でリズムをたたいてみたら?
指が動かない・・・・・・はたして指かしら。音を階名で読んでみたら?
音楽が躍動しない・・・・・・3拍子を1拍子で吹いているのでは。手で指揮をしながら歌ってみたら?踊ってみたら?
フルートを吹くことから離れてみると、解決が見えてくることも多いようです。
頭を悩ませ原因を発見してみたら、我身も程度の差こそあれ同じ症状を持っていると気付かされ、つくづく「50歩100歩だなぁ」と。
また、レッスンのおもしろさもここにあるように思えます。
−音を味わう−
条件反射のように音符と指が連動して、耳も心も働かせず、折角奏でている音楽を味わずに演奏していることもよくあること。
譜面を読むのは、谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」の詩を読むのと同じ。
はなののののはな
はなのななあに
なずななのはな
なもないのばな
音を読み上げ、単語にし、文章にし
花野の野の花
花の名なあに
なずな 菜の花
名もない野花
漢字混じり文に読めるように手助けし、なずなは白に、菜の花は黄色に染めましょうとアドバイスしても、季節はいつ、登場人物は何人、どういう関係の人達、他に色は何色あるのか等、色々想像して、中年のサラリーマンのお父さんが感慨深げに「名もない」と言うのか、バラの大好きなお母さんが「名もない」と言捨てるのかは、その演奏者の解釈。色々の読みがあってこその演奏だとも・・・。
じっくり音を味わっていけば、音世界が深く広く拡がっていく、音に触発され、私たちもまた深く広くなれるかしらと夢みてのレッスン。 |
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