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このコーナーでは、ムラマツのスタッフが、長年の経験から「これは!」と思う楽譜を、その目的や内容の解説付きでご紹介します。
定期的にご紹介する楽譜を更新して行きますので、皆様の目的に応じた「使える」楽譜が見つかることと思います。
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アサド、セルジオ
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Assad, Sergio
マジック・サークル(魔法の円) CIRCULO MAGICO
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日本でもおなじみのギター・デュオ「アサド兄弟」は、その音楽性の高さや技術的な完璧さ、そして並外れた表現力の広さはあのピアソラを驚嘆させ、彼らのために「タンゴ組曲」を作曲した程です。セルジオ・アサドは自らこのデュオの編曲も担当し、さらに自作の曲も書いています。曲は単一楽章で、プレリュード風の曲頭、旋律的なアンダンテ、打楽器風のリズムで始まるモヴィード、フルートとギターの丁々発止としたかけ合いなどで盛り上がり、最後には初めのプレリュード風の部分が戻って終わります。全体を通して調性が目まぐるしく変わって行くのも特徴の一つです。ラテンの薫りを持ちながら、ピアソラ以上に斬新で、現代的な名曲と言えましょう。演奏には音楽性、リズム感の良さが求められ、技術的にもハードですが挑戦しがいのある曲です。 (SR)
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バルトーク、ベラ
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Bartok, Bela
ルーマニア民俗舞曲 RUMANISCHE VOLKSTANZE
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バルトークはハンガリー最大の作曲家で、ハンガリーの農村などで民謡を収集しました。この『ルーマニア民俗舞曲』は、「棒踊り」「飾り帯の踊り」「足踏み踊り」「ブチュムの踊り」「ルーマニア風ポルカ」「速い踊り」の6曲からなっています。(ブチュムとは、アルペン・ホルンに似た牧人の角笛です。) 1915年にピアノ曲として作曲され、ヴァイオリンへの編曲で知られています。どのような踊りなのか想像しながら、また、踊っている様子などを思い浮かべながら、是非その雰囲気に浸って演奏してみて下さい。きっとバルトーク作品の“とりこ”になるはずです!フルートとギターで演奏出来るように編曲された版で、ピアノ伴奏とは一味違った雰囲気が楽しめます。6曲の中からいくつか選んで、演奏会などのアンコールにもお使い頂けると思います。
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ボザ、ウジェーヌ
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Bozza, Eugene
子守歌とセレナーデ BERCEUSE ET SERENADE
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今まであまりご紹介されていなかった、フルートとギターの編成をご紹介します。
この曲は、2つの楽章に分かれた約3分程度のとても短い作品です。
第1楽章:子守歌 まさに『子守歌』というタイトルから、ゆったりとした心地よいテンポで流れる音楽です。ボザの作品『イタリアン・ファンタジー』の一部分を抜粋した作品で、一度聴いたら忘れることの出来ない美しい旋律をもつ、春の季節にふさわしい暖かい感じの音楽です。
第2楽章:セレナーデ 第1楽章とは一味違った、さわやかな雰囲気をもつ音楽です。とても短い作品なため、 思わず口ずさんでしまうような印象深い作品です。
とても癒されるボザの作品、あなたのレパートリーの一つにぜひ加えてみませんか。
演奏時間:約3分(全2曲) (M) |
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カステルヌォーヴォ=テデスコ!(Fl.Guit.) |
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カステルヌオーヴォ=テデスコ、マリオ
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Castelnuovo-Tedesco, Mario
ソナティナ OP.205 SONATINA,OP.205
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カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895−1968)はイタリア系ユダヤ人としてイタリアのフィレンツェに生まれました。スペインのギタリスト、アンドレアス・ゼコビアとの出会いをきっかけに、ギターの作品を生涯100以上も手掛けました。第2次世界大戦前にムッソリーニのファシスト政権から逃れアメリカへ亡命。ハリウットで映画音楽などを作曲するようになります。教え子にはヘンリー・マンシーニ、ジョン・ウィリアムズ、アンドレ・プレヴィンなどがいたそうです。
この曲はもちろんフルートとギターのオリジナルです。
フルート、ギターの巧みな掛け合いが光る作品ですが、ギターの持つ軽やかさと哀愁漂う音色が技巧的な印象を与えません。旋律も聞きやすく洒落た雰囲気で、演奏会のプログラムにもピッタリです。テデスコは20世紀ギター音楽の大家と言われています。ギタリストとの共演がある方は是非挑戦してみて下さい!
1.Allegretto grazioso
2.Tempo di Siciliana
3.SCHERZO RONDO Allegretto con spirit
【中・上級者向け】 演奏時間:約11分 (U)
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デ・パルマ、アンブロジオ
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De Palma, Ambrogio
タンゲディア ピアソラへのオマージュ TANGUEDIA 〜OMAGGIO A A.PIAZZOLLA
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アンブロジオ・デ・パルマは、比較的若い世代に属するイタリアの作曲家、編曲者、指揮者です。指揮と作曲を学び、さらに楽曲分析からクラシック・ギターやヴィウエラなどの演奏も修め、現在ではジャズを中心に作曲・編曲で活躍しています。
ピアソラの曲が好きな方の中には、ピアソラの作品の中にもこの曲と同じタイトルの「タンゲディアIII」という曲があるのを覚えている人もおられることでしょう。「タンゲデディア」という言葉は、ピアソラ独特の造語でTANGO+TRAGEDY+COMEDY(タンゴ+悲劇+喜劇)という意味を持ち、「ガルデルの亡命」という映画でこの言葉が使われたようです。
その後、ピアソラはTANGO+TRAGEDY+COMEDY+KILOMBO(スラングで「娼館」の意)がNEW TANGOだということをいっていますから、ピアソラの音楽を理解するキーワードになっているようです。
デ・パルマはこのタイトルを使って3分に満たない小品を書き、ピアソラに捧げていますが、曲はピアソラの音楽に見られるイディオムも使いながら、デ・パルマのオリジナルな作品になっています。 (SR) |
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フルートとギターでラテン音楽のオリジナル作品を(Fl.Guit) |
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ピアソラ フルート&ギターの代表作です(Fl.Guit) |
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ピアソラ、アストル
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Piazzolla, Astor
タンゴの歴史 HISTOIRE DU TANGO
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言わずと知れたモダン・タンゴの王者アストル・ピアソラが、1986年にリエージュのギター・コンクールのために書いたフルートのための代表作です。初演はマルク・グローウェルスによって行なわれ、その時の実況録音も残っています。フルートも難易度は高いのですが、演奏する上ではギターのリズム感とテクニックに左右されることの多いこの曲は、ギターの名手が得られるか否かで演奏の成否が決まることが多いようです。曲は、タンゴ発祥の場所を描いた1.酒場(売春宿)1900、港の宿から少し一般化されてきた2.カフェ1930、3.ナイトクラブ1960、そして4.現代のコンサートと、タンゴの芸術性を高めるために生涯を賭したピアソラならではの作品です。 (SR)
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プホール、マクシモ・ディエゴ
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Pujol, Maximo Diego
カンドンベロスの2つのアリア DOS AIRES CANDOMBEROS
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プホールは、アルゼンチン出身のギタリスト兼現代作曲家です。
ファン・ホセ・カストロ音楽院でギターを学び、世界各地のコンクールで優勝を重ねた経験から高い評価を受け、演奏家及び作曲家として幅広く活躍しました。
同じアルゼンチン出身の有名なピアソラの作品に強い影響を受けたことから、独特なリズム構造をもつプホールの作品は、南米の新しいギター作品としてとても人気です。
中でもフルート&ギター作品では、『ブエノスアイレス組曲』がとても人気ですが、今回ご紹介する『カンドンベロスの2つのアリア』は、2つの組曲(T.ブエノスアイレスの雲 U.古き良き時代のカンドンベ )に分かれた全部で10分程度の作品です。フルート、ギター、それぞれ聞かせどころ満載のメロディーがたくさん組み込まれた作品となっております。
【中級者向け】 演奏時間:約10分 (M) |
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フルートとギターのレパートリーをお探しの方へ(Fl.Guit) |
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