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ツェムリンスキーはウィーンで活躍した後期ロマン派時代のユダヤ系作曲家、指揮者です。1906年に新設のウィーン・フォルクスオーパーの初代首席指揮者となり、その後歌劇場を転々と渡り歩きました。1933年に再びウィーンに戻りましたが、ナチス・ドイツ軍の侵攻により、1938年にはアメリカ合衆国への亡命を余儀なくされました。この木管五重奏曲はその翌年に作曲されました。単一楽章の教育用の小品で、3連符のアウフタクトを持つコミカルなロンド舞曲主題が特徴です。また、ロンド主題に挟まれる挿入楽句は、付点音符の長閑な牧歌的主題が爽やかに歌います。後半の挿入楽句は対照的に力強いユニゾンから始まり、やがて穏やかなカンタービレとなりロンド主題を導きます。各楽器がソロをリレーして受け継ぐアンサンブルの醍醐味が味わえる小曲です。残念ながら、彼の晩年は不幸続きであり、この作品を書いた数年後の1942年に病で亡くなりました。しかし、今日「ユモレスク」で、世界の木管楽器奏者が愉快に楽しく「ロンド舞曲」を踊り続けています。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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