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単一楽章の「カプリッチオ(1991)」は演奏技量を凝縮させたコンパクトな小品で、そのためにコンテストやアンコール・ピースに活用される人気の曲です。自由な形式で書かれ、2つの対照的な主題が繰り返されて結尾となる明快な五重奏曲です。まず、2小節の急速な半音階的上行音階の前奏から始まり、終始一貫(接続一部分が4/4に変化)して7拍子(3+4)のリズミカルな不協和音の伴奏音形にのって、異国情緒の漂う現代的な民族舞踏風主題が乱舞します。続くTempo IIは若干和らぎ、後半はハーモナイズされた揺れ動く伴奏を背景に、美しい牧歌的旋律が立体的に鳴り響きます。7拍子(4+3)が変化して、高音域で高らかに響きわたる3度並進行の二重奏はハチャトゥリアン風の民族的音楽を感じさせます。作曲家のT.ベンジャミンはアメリカの現代作曲家、教育家で、多彩な創作活動をし、その作品は多岐にわたります。Southern社から教育用の作品が多数出版されています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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