解説
ヨハン・ヴィルヘルム・ガブリエルスキー (1791-1846) はドイツ・ロマン派に兄弟で活躍したフルーティスト兼作曲家であり、ベルリン王宮教会、及びプロシャ王宮の室内楽士としてベルリンで生涯を送りました。彼のフルート三重奏曲は有名であり現在までに多くの作品が紹介されています。しかし四重奏曲は 『イ長調 作品53-No.2』 (MUSICUS) の一曲のみでした。ここに新たに 『四重奏曲 ホ短調 作品53-No.3』 (難易度中級) が加わり、《ドイツ・ロマン派名四重奏曲》 が更に充実してきました。古典的な3楽章構成 (急−緩−急) の悲しげで美しい旋律が印象的な 『名四重奏曲』 です。弟のユリウス (Julius) ・ガブリエルスキー (1806-1878)、その息子であるアドルフ (Adolf) ・ ガブリエルスキー (1830-1900) もベルリンで活躍したフルート奏者であった事から、混同したり、誤解される事が多いフルーティストの家系です。現在出版され、入手できるフルート室内楽作品の殆どは兄ヨハン・ウィルヘルムの作品です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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