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武満 徹は、小泉浩氏、野口龍氏など日本のフルーティストとの交流のほか、オーレル・ニコレ氏に触発されて、フルート作品を世に送り出してきました。ニコレ氏のために書かれた、フルート・ソロのための 「ヴォイス (1971) 」 から、フルート、ヴィオラ、ハープのための 「そして、それが風であることを知った (1992) 」 へは、武満氏の音楽の変容がきかれます。ニコレ氏の70歳の誕生日を記念して作曲されたフルート・ソロのための 「エア (1995) 」 は 遺作となってしまいましたが、武満氏の音楽の美しきページとして長く伝えられるにふさわしい名作です。「始めも終わりもない、言わば永遠に続く音楽の一部を切り取ったもの」 と作曲者が語った主題が、全曲に、姿を変えて、6回現れます。その意匠の凝らされた職人芸もさることながら、過去と現在、未来が交叉するような作品の奥行きがあり、ドビュッシーの 「パンの笛 (シュリンクス) 」 と双璧と言える20世紀のフルート作品ではないかと思います。(解説/三上明子)ニュース
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