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オーヴェルニュ地方・中央山塊・ローヌ渓谷は美しい高原の渓谷と湖、森、泉を背景に広がる牧場が多く、中世の寺院が点在する風光明媚な所です。1楽章 『パストラール』。夏の高原の朝に、美しい牧歌が遠くから聞こえ、小鳥が木々のざわめきを縫って歌い、小川のせせらぎがかすかに囁く、清閑な郷の谷間の田園風景を描写しています。2楽章 『急流の淵にて』。渓谷の清流が激しく岩に砕け、渦をまいて流れる様を上、下向きの急速な半音階の奔流で描写し、遠くから教会の鐘の音 (この音楽はドビュッシー/組曲 「子供の領 分・W 雪は踊る」 の引用) が微かに聞こえてくる。3楽章 『森の詩(歌)』。深い大森林は神秘的で美しい、小鳥のさえずり、教会の鐘の響きが一層とその静けさを引き立て、印象付けています。4楽章 その森の奥の小さな広場で楽しく戯れ踊る、 『ロンド (輪舞) 』 で古典的な舞曲が最高潮に達し一日は終わります。現代フランスの作曲家ウジェーヌ・ボザ (1905-1991) はニースが生れ故郷であるので、その北西部にあるこれらの地に、夏のヴァカンスで訪れた事があり、その 「夏山の終日」 の印象をこの音楽に表したのではなかろうか?我国の笛吹き仲間では 『夏山』 として愛称されています。ヴァカンスも四重奏曲も 『夏山』 が最高です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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