解説
フランス現代作曲家ダマーズのの傑作『主題と17の変奏曲(1951)』は楽しい民謡風主題を彼の変奏技法で味付けし各楽器の特徴を活かした作品です。クラリネットとファゴットによる主題に続く第I変奏はTuttiの主題再提示、第II変奏は7/4拍子の変奏主題(Fl.Ob.Cl.)をファゴットがリズミカルに支え、最後にホルンが主題提示します。第III変奏は旋律線の綾が美しい現代二重奏(Fl.Ob.)、第IV変奏7/8拍子の流動的な旋律変奏で、第V変奏はファゴット独奏のコミカルな跳躍楽句です。第VI変奏は合奏で和声的変奏主題が静かに奏でられ、第VII変奏は拍子が毎小節変化する中で無窮動楽句をリレーします。第VIII変奏は軽快な変奏主題断片と各楽器の16分音符がリレーし、第IX変奏は和声的に穏やかな変奏主題が引き継がれます。第X変奏は近代的旋律線の綾が優美で、第XI変奏は絶妙なタイミングで超技巧的無窮動楽句が繋がります。XII変奏は低音(Hr.Bn.)が変奏主題を引き継ぎ、上声部が軽快なリズムを刻みます。XIII変奏は毎小節変化する拍子が特徴で変奏主題が各楽器に引き継がれ、XIV変奏はホルンとファゴットの持続低音上に3つの楽器がが優美に歌います。XV変奏は長閑なヨーデル風ワルツで、XVI変奏は変拍子の中、無窮動楽句が技巧的に絡み合います。最後のXVII変奏は主題(Hr.Bn.)が再現され、上声部各楽器が異なるリズムで助奏し壮大に曲を閉じます。ニュース
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