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フルートとハープの室内楽演奏会では不可欠な重要レパートリーです。古代ギリシャの壁画や陶画に描かれた、笛(アウロス)と竪琴(リラ、キターラ)をイメージして作曲したものと推測します。この「嬉遊曲 (1909)」は三部形式で書かれ、四分音符のシンプルなハープの伴奏音形に、フルートによる古風な旋法風の旋律が並行3度進行の三連符で細波のように漂います。中間部はドビュッシー風の近代的なメヌエット旋律 (3/4) の綾が色彩を変化させ優麗に踊られ、また旋律は対位法的な絡みと和声的な並行3度進行で交互に戯れ、元の主題を再現します。ゴーベールは生涯にわたりパリ音楽院の教授、指揮者、作曲家として多彩な創作活動を続け、印象主義的な美しいフルート小品を残しました。その数は多くはなく、最初に作曲した「タランテラ [Fl.Ob.Pf.] (1903)」から、最後の作品「ソナチネ [Fl.Pf.] (1937)」まで、年間作曲数を目録から確認すると1曲か2曲です。20世紀初頭の現代音楽の潮流の広がり、ロシア革命、第一次、第二次世界大戦と世界が混沌としていく中で、近代フランス和声が心に響くこれらの珠玉の名曲が生まれたのは奇跡です。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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