解説
末吉保雄は、東京に生まれ、東京藝術大学、パリのエコールノルマル音楽院作曲科卒業。作曲、教育、放送教育番組の企画など、多角的な音楽活動を行いました。主要作品はオペラ、歌曲、室内楽の分野。「空の一方に…」(2003)は、1960年頃から交友のあったフルーティスト、野口 龍により委嘱初演されました。初演当日のプログラムには、「様々をフルートに吹きとどけてほしい。いくつもの放物線、たとえば打ち上げられる花火の炸裂と落下、しかし、いつかは悠然と飛翔し続けることを思い描きながら…」と記され、フルートに対する想いが書き込まれた作品に仕上がっています。曲は、次のような4つの部分から構成されます。提示(i)は 低音のスタッカートが特徴的で速く、提示(ii)は少しくつろいだテンポ、遅い歌では奏者の声を伴った箇所があります。変奏的再現(a-d)は、リズム、アーティキュレーションが最も複雑になり、クライマックスを形成して曲を閉じます。ニュース
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