解説
フルーティストの伊藤公一氏のデビュー40周年記念演奏会 (2003年1月) を祝して書かれた作品で、教えを受けた関西と名古屋の各名手達、竹林秀憲、水越典子、富久田治彦、村田四郎の四重奏メンバーで初演されました。この作品は自由な単一楽章で書かれた爽やかな作品で、ロンド・ソナタ風枠組で構成されており、清々しい朝の小鳥たちの囀りを歌にし、朝日輝く自然の美しさを讃えた感謝の歌、と解説されています。冒頭の舞曲風の主要主題 [G] は躍動感溢れる音階、分散和音からなります。次に現れる対照的な主題 [Es] は意気揚々とした行進曲のトリオ風な讃歌で、両主題の対比が映えます。やがて主要主題に戻り、第2部の挿入主題 [f] では優しく包み込む哀愁のコラールが感じとれます。第3部は再現部のように両主題 [B] [G] が順を追って現れ、変奏されながら両主題の動機が交錯し、最後は急速なコーダで閉じます。作曲家の酒井 格氏は吹奏楽の関連作品を大変多く手掛けており、他の多くの作品を含めてCDは各社からリリースされています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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