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フルートとピアノのための作品を見渡すとロマン派の名作が少ないことにいつも嘆かざるを得ません。「3つのロマンス」 は、オーボエのために書かれたロマン派作品として、最も重要なものと言えますが、フルートで吹くと弱冠、低音域が多いものの、真正なロマン派の息吹きにふれられる貴重な曲と言えましょう。この曲をシューマンの音楽の息使いを会得したピアニストと共演することができたら素晴らしいですね。この作品は、シューマンの最も実り多い年といわれる1849年に作曲されました。小品とはいえ、手の込んだ主題的展開とブレス・コントロールに対する至難な要求と緊迫した表現力によって、当時はほとんど不可能に近い事を求めているため、シューマンは、はじめから、オーボエ以外に、ヴァイオリン、クラリネット、あるいはチェロでも演奏できるように設定しています。第1曲 イ短調は「速くなく」 とあり、もの寂しく幻想的な雰囲気で構成されており、第2曲 イ長調は「素朴に、内的に」 とあり、柔らかく暖かい旋律で始まり、嬰ヘ短調の 「やや生き生きと」 の部分を中間に持つ三部形式。第3曲 イ短調は「速くなく」 とあり、前の2曲とは違った雰囲気で、物語的性格を持った曲です。(解説/三上明子)ニュース
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