解説
「インストルメンタル・カラーT OP.68」(2010)は荒川 洋氏がフランス留学中の印象を後に「三章」書き上げた四重奏曲です。作曲家自身が楽譜裏表紙に述べている解説を参考に纏めると、第1楽章Allegro 4/4は「学びに行ったニースの地での回想禄」であり、一定に小刻みに連続する8分音符のリズム伴奏上に、バロック風旋律やロマンティックなメロディーが断片的に、時には覆い被さるように流れます。第2楽章Moderato 4/4は「故アラン・マリオン氏へのオマージュ」であり、パリ音楽院の教授として活躍し、多くのフルーティストを育てた、彼の人生、彼の音楽への追悼の念を綴った作品で、現代的な12音音楽の音響空間の中に追悼の旋律とコラールが響き続けます。第3楽章Presto 4/4は「フランスへのノスタルジーで、前衛的な現代音楽とフランス風ラテン音楽との融合」であり、現代音楽の響きとラテン・メロディとリズムが多彩な音形を生み出し、走馬燈の様に、万華鏡の様に形を変化させ、また連なって同形反復をくり返します。ニュース
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