解説
6つの四重奏曲は1826年から1830年にかけて作曲され、この第4番はロマンティックな美しい旋律が印象的です。第1楽章はソナタ形式、情熱を秘めた第1主題が美しく舞い、第2主題[F]はヴァイオリンとヴィオラの明るいメロディーが悠々と流れ、それをチェロが三連符で飾ります。第2楽章[A]は美しい和声の響きの中から甘美なメロディーが浮かび上がり、中間部のチェロが奏でる分散和音の伴奏が美しく悲しく響きます。第3楽章[D]はスケルツォ動機が飛躍し、Trio[g]は弦楽器の軽快な伴奏上にフルートが華やかに舞い踊ります。第4楽章はロンド・ソナタ形式で、軽妙な舞踏的主題は随所で躍動し、展開します。特に中間部では各動機が巧妙に組み合わさり絶妙なリズムが生まれます。リースはドイツのボン出身の音楽家一族です。フェルディナントはL.v.ベートーヴェンのピアノの弟子で、ピアノ曲や室内楽曲を膨大に書き残しています。彼の父のフランツ(1755-1846)はボン時代のベートーヴェンの弦楽器の師でした。ニュース
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