解説
W.A.モーツァルトは1781年11月に、予約を募ってヴァイオリン・ソナタ第2集をウィーンの出版社から出版しました(KV376)(KV296)(KV377)(KV379)(KV380)。この曲集はモーツァルトの存命中から評判が高かったため、名もない編曲者によって、フルートでも演奏できるようにした楽譜が出版されていました。Amadeus版の楽譜では、1825年ハンブルクで出版された版を元にして、その頃の演奏の様式を伝えています。当時のフルートで演奏しやすくするためヴァイオリン・パートが大きく変えられた箇所があるので原曲を参照する必要がありますが、それらを差し引いても手掛ける価値のある名作がそろっています。「ソナタ ト長調 K379」は、第1楽章 自由で深々とした序奏Adagio を経て、モーツァルトにとって特別な調、ト短調でたたみ込むような Allegro が続きます。第2楽章 Andante cantabileト長調に戻り、シンプルな主題と5つの起伏に富んだ変奏、およびコーダで結ばれます。(解説:三上明子)ニュース
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