解説
ホフマイスターは古典派の時代にウィーンで活躍した楽譜出版家、作曲家です。彼は多作家であり、フルートの室内楽において愛好家のための多種多様な作品を書き上げ出版しました。この楽譜は(作品番号が確認できないため詳細不明ですが)、ウィーンで1785年に出版された楽譜を基に再版されました。第1楽章はソナタ形式で書かれ、第1主題[D]は元気な付点音符の分散和音と音階の主題が力強く上昇します。対照的に第2主題[A]は穏やかな音階的旋律が歌います。展開部では第1主題[A]が転調を繰り返して分散和音主題を持続して牽引します。再現部は形式通り、第1主題[D]、第2主題[D]を経て、結尾では第1主題の断片を力強く繰り返し、最後は静かに消えていきます。第2楽章はロンド形式風に書かれ、主要主題は3回現れて、その間に美しい2つの挿入楽句が歌います。第3楽章は古典様式のロンドの枠組みで書かれています。主題は優美なメヌエットを感じさせ、中間部のトリオに相当する主題は、3連符による分散和音が軽快に踊ります。(解説/佐野悦郎)ニュース
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