解説
G.カンビーニはイタリア生まれの作曲家、ヴァイオリニストです。1770年にパリに移り住み、フランス革命の混乱期を生き抜き、コンセール・スピリチュエルの公開演奏で活躍し、また、多くの革命讃歌を書き上げました。ドヴィエンヌ等と共に木管室内楽の発展にも貢献し、1800年までにおよそ600曲に及ぶ多種多様な室内楽作品を出版しました。この「6つの三重奏曲 作品45 [D.g.F.B.G.C]」はパリで出版(Chez M.BOYER / Chez Le Menu [c.1785])され、その初版を基に校訂出版されました。全曲共に優美な古典派様式の2楽章で構成され、第1楽章はソナタ形式(Allegro 4/4)で書かれています。それらの第1主題は次のように特徴的な表情を持ち、それらに対応した第2主題は優雅な装いとなっています。各曲の第2楽章は構築力があり、ロンド舞曲をはじめとして、次の通りに、独自性のあるリズムを持ちます。No.1=Rondo 2/4 [D]、No.2=Presto 2/4 [g]、No.3=Andantino 2/4 [F]、No.4=Andante 4/4 [B] (1a.〜3a. Stanza)、No.5=Andantino 3/4 [G] (1a.〜4a. Stanza)、No.6=Rondo 2/4 [C] 以上です。ちなみに、No.4と5の【Stanza(伊語)】とは「詩節」を意味し、一定の韻律構造を持つ「詩行」を指しますが、ここでは一種の「変奏曲」として捉えています。ニュース
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