解説
原曲は4曲のスペイン舞曲からなるピアノ曲集「スペイン組曲 第1集 作品47(1886)」です。この第3曲「セヴィーリャ」を基に、特殊管を用いて原曲(原調)に忠実にフルート四重奏曲に編曲したものです。「セヴィーリャ」はアンダルシア地方の随一の古都であり、フラメンコ、闘牛、そして古い時代からの祝祭では男女が総出で踊る「セヴィリャーナス」が有名です。この民族舞曲「セヴィリャーナス[G]」を柱にして曲の最初と終わりに配列し、中間部には「サエタ[c]」の歌が悲しく奏でられます。「サエタ」とはキリストの受難を悼む春の祭りの「聖週間」に捧げる歌です。スペインの民族色豊かで情熱的な小品で、アンサンブル・コンテスト、アンコール・ピースとして最適です。ちなみに、アルベニスはカタロニア地方に生まれたスペインを代表する作曲家で、スペイン民族音楽に基づく色彩豊かでリズミカルな舞踏作品等を多く作曲し、それらを世界に広めたことで知られています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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