解説
ベルリン国立図書館蔵の筆者不明の手稿譜「3つのディヴェルティメント」を基に出版された楽譜の第2番です。ホーボーケンの『ハイドン主題目録』によると、この「第2番」は Gruppe Ⅺ に属する「バリトン・トリオ」の第116番 [G] です。3楽章構成で、第1楽章 [G] 2/3 は軽快な分散和音動機の主題と3つの変奏曲からなり、第1変奏 2/4 [G] は16分音符と三連音符の組み合わせが煌びやかに流れます。第2変奏 2/4 [G] 各パートの8分音符が軽快に飛び跳ねます。第3変奏 [G] 2/4 は16分音符の分散和音主題を受け継ぎ最後まで躍動します。第2楽章 3/4 [G] はアウフタクトをもつ清らかな古典メヌエットです。トリオ [g] は同主調に転調して悲嘆にくれます。第3楽章 2/4 [G] はロンド形式で書かれ軽快な上下行音階の骨組みを持つロンド主題、及び挿入楽句が交互に楽しく駆け巡ります。(解説/佐野悦郎)ニュース
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