解説
「ターフェルムジーク」全3巻は、本来、祝宴のための音楽として作曲されましたが、現在では、バロック音楽の「室内楽集大成」の意味合いが強くなっています。この第二集の四重奏曲は我が国で最も知られた作品で、その楽器編成が魅力的です。4楽章構成の教会ソナタで、第1楽章 4/4 Andanteは三部で構成され、イタリア風ソナタの下行形主題が上三声部で模倣されて、美しい響きを醸し出します。中間部では階段状に連打する軽やかな分散和音が立体的に鳴り響きます。第2楽章 3/4 Vivaceは協奏曲的な様式で書かれ、2本のフルートがトゥッティの役割を果たし、リコーダーがソロとして躍動感溢れる分散和音楽句を奏でます。第3楽章 6/8 Largoは悲しげなシチリアーノ舞曲が雅やかに流れ、旋律線に3度並行と主題模倣を重ね、典雅な響きを醸し出します。第4楽章 4/4 Allegroは合奏協奏曲的な性格を持つ3つの主要旋律が対比をつけながら駆け巡ります。最初はトゥッティで舞曲風の悲劇的な楽句、次は穏やかな歌謡的旋律が転調しながら各楽器に受け継がれます。中間部は明るい牧歌的旋律がギャラントな3連符の美しい曲線を描き舞い踊ります。ニュース
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