解説
デランドルは19世紀末から20世紀にかけてフランスのパリで活躍したオルガニスト兼作曲家です。第1楽章 3/4 [E] は自由なロンド形式で書かれ、レントラー風の主要主題旋律が対位法的な綾をなして幾度となく現れ、その度に伴奏音形を変化させます。主要主題の間を縫って特徴的なリズム動機を持った幾つかの挿入主題が応答し、変化を与えます。第2楽章 3/4 [G] は構築力のある躍動的なスケルツォで、分散和音主題が飛び交い、続いて音階主題が軽快に遁走します。トリオ [C] では4つの特徴的主題が次々と現れて活発に上下行を繰り返します。第3楽章のフィナーレ [G] 2/4 は異色なロンド・ソナタ風の枠組みで書かれ、冒頭の軽快なロンド風主題の楽句に対しフルートとオーボエが力強く応答した後、16分音符音階楽句が急流のように下ります。展開部では穏やかな和声的旋律と冒頭のロンド風主題とが重なり合います。再現部は冒頭同様にロンド風主題と行進曲風の第1主題が現れ、続いて穏やかに流れる和声的旋律が再現され、最後はロンド風主題が回帰します。ニュース
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