解説
「マ・メール・ロワ(1908-10)」の原曲はおとぎ話に基づく子供のための5つの連弾曲です。この美しい音楽には多くの編曲が生まれており、作曲家自身による編曲もなされています。この版は原曲に忠実な色彩が映える編曲です。第1曲「眠りの美女のパヴァーヌ」は旋法的な自然的短音階で書かれ、美しい旋律が清らかに流れます。第2曲「おやゆび小僧」は美しく絶え間なく流れる8分音符の旋律線に、応答する聖歌が聴こえ、中間部では小鳥が囀ります。第3曲「パゴダの女王レドロネット」は民族色豊かに陶器人形が歌う様子を描き、軽妙な東洋五音音階の舞踏主題が魅力的で、中間部のフルートとチェロの二重奏は美しく歌います。第4曲「美女と野獣の対話」は、最後に野獣が美しい王子に変身する劇的な物語です。ワルツが踊られ、美女の美しい主題と野獣の半音階的な主題が対話します。第5曲「妖精の園」は花の園で華やかなワルツが踊られ、最後はピアノの分散和音とグリッサンドの響きに包まれて華麗に終演です。ニュース
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