解説
ショッカーはアメリカを拠点に世界各地で活躍しているフルーティスト、異色の現代作曲家です。この愉快なタイトルを持つ作品は、粋な楽器編成で書かれた三重奏曲です。独立した3 曲の小品で構成され、オランダのピッコロの名手フェルホイエン氏に捧げられて、聴衆も、演奏者も飽きさせない工夫と仕掛けが随所にあります。例えば変拍子の連続、突如のリズミック・サプライズ、不思議な響きなどです。1.「単純な喜び」は三部形式で、美しい抒情性があり、3/4+5/8 拍子の流麗な旋律線が舞い上がり重なり合って流れます。最後の累積4 度の下行分散和音[Es-B -F- C - G -D]が印象的です。2.「金魚」は12/8 拍子で優美に泳ぎ回るような近代的な響きのメロディーが特徴です。それは4度連続音程[ A-D][C -F] [G -C]とその 転回5度音程を組み合わせた変奏からなります。3. 「びっ くりハウス」はお化け屋敷など、遊園地等に建てられた家です。12/8 のスケルツォ風ダンスが乱舞し、時折リズミック・サプライズで急速な音階が突進する驚愕の舞踏楽句です。ニュース
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