解説
原曲は室内管弦楽用に作曲した組曲「鳥(1927)」で、17、18世紀の鍵盤用楽曲から小品を引用した作品です。この木管五重奏版では、前奏曲(原調 [A])が移調され、他、II「鳩」、IV「夜鳴き鶯」の一部が割愛されています。I. 前奏曲 [B] 4/4はフーガ風主題が序奏となりフランスのJ-Ph.ラモー「牝鶏」(IIIの主題)が予告され、次はイタリアのパスクィーニ「郭公の歌によるトッカータ」(Vの主題)が告知され、そして鳩(II)が鳴きます。中間部はトリルで飾られたカナリア風舞曲(3/8付点音符)が飛び交い、冒頭に戻ります。II. 鳩 [fis] 3/4はフランスのJ. de ガロの曲で、オーボエが哀愁の旋律を奏で、後半は一貫して鳩が鳴き続けます。III. 牝鶏 [a] 3/4が悲しくリズミカルに鳴き叫ぶ様子は哀愁を感じさせます。IV. 夜鳴き鶯 [C] は17世紀英国の作者不詳のヴァージナル作品で、静寂なポリフォニックの美しい旋律線に、ピッコロが歌います。V. 郭公 [A] 4/4はトッカータ旋律が爽快に流れ、随所で郭公が鳴き続けます。中間部は穏やかなコラール風旋律が響き、再び元のトッカータに戻ります。(終曲後半でチェレスタがオプションで使用できます。)ニュース
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