解説
テレマンは様々な楽器の組み合わせを模索して多種多彩な響きを作り出し、さらにポーランドを始めとする近隣諸国の民俗舞曲を組み込んで合奏曲を書き上げました。この協奏曲は4楽章構成の教会ソナタ(緩‐急‐緩‐急)の枠組みで書かれ、ピアノ伴奏譜は弦楽合奏と通奏低音を担っています。第1楽章 Largo 4/4 [F] は穏やかに揺れ動くリトルネロ主題に対してフルートとファゴットが模倣し合い、また3度進行で寄り添いながら協演し、転調を繰り返します。第2楽章 Vivace 3/4 [F] トリオ・ソナタの様に二部形式で書かれ、リトルネロ主題は16分音符が急速に躍動し転調を重ね、その間にソロ楽器群は通奏低音に支えられ、トゥッティに対応して協奏します。第3楽章 Grave 3/2 [a] は美しく響く和声の前奏と後奏の間に、フルートとファゴットが次々と美しい旋律を模倣し合います。第4楽章 Allegro 4/4 [F] はリトルネロ形式で書かれ、主題は活発に躍動し転調します。ソロ楽器同士が華やかに競演し、最後は全体がひとつにまとまります。ニュース
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