解説
G.A.シュナイダーはベートーヴェンと同年生まれのドイツのホルン奏者、指揮者、作曲家です。ラインスべルクのプロイセン公ハインリヒの宮廷楽団を経て、最終的には1803年にベルリン王立楽団のメンバーとなり、更に1820年に王立歌劇場の音楽監督、1825年には楽長を務めました。フルート室内楽作品を多く書き残し、近年では再評価が進んでいます。この作品の初版タイトルページには「大三重奏曲」と記載されており、各楽章ともに創意工夫され充実した内容に仕上がっています。第1楽章 Allegro 4/4 [D] は典型的な古典様式のソナタ形式で書かれ、第1主題として爽快な旋律が提示され、各パートに引き継がれ変奏されます。第2主題は下行する半音階的旋律が優美に歌います。第2楽章 Poco Adagio 3/4 [A] は三部形式で書かれ、気品のあるアリア風の旋律線が繰り返される毎に変奏されます。第3楽章 Allegro vivace [D] はロンド形式(ロンド・ソナタ風の性格)で書かれ、跳躍音程の動機を持つロンド主題に続き、連鎖3連符の音階、分散和音旋律が軽快に舞います。中間部は一種の展開部で、ロンド風副主題がオスティナートのように各パートに引き継がれます。ニュース
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