解説
1818年出版のホフマイスター社の初版を基に校訂編集されています。3楽章構成ですが各楽章は形式的に工夫され、4楽章構成に匹敵する内容を持っています。第1楽章はソナタ形式で、穏やかな第1主題 [C] の音階旋律線は上下行の動機で始まり、徐々に起伏を大きくして広がりを見せます。第2主題 [G] は軽快な伴奏上に上下行の音階動機を繰り返しながら、更に起伏を増して5・6連符の華麗な上行音階旋律の峰が連なります。第2楽章は三部形式(ソナタ形式風)で、優美なアダージョ旋律 [F] が明るく映え、中間部は展開部のように音階断層動機が模倣されます。そこに冒頭旋律が転調して一瞬顔を出し、また冒頭主題に戻ります。第3楽章は構築力のある(ロンド風)メヌエットで、上行音階動機の主題は部分的にトリルで装飾され、優雅なロンド主題として3回奏でられます。その間に挿入楽句が対をなして組み込まれ、いずれもメロディックで優雅な舞曲です。F.E.ターナーはベートーヴェンの時代にドイツで活躍したオーボエ奏者、作曲家です。ダンツィに学び、またシュポーアとも親交を持ち、オーボエの室内楽曲を残しています。ニュース
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