解説
特殊管を含むあらゆるサイズの3つのフルートで演奏が楽しめる、実用的な三重奏曲です。「第2回 インターナショナル・ロウ・フルート・フェスティヴァル 2020 in 浦安」(開催中止)の委嘱作品で、楽譜解説にはコントラバス・フルートで作曲家自身と仲間が初演した記述があります。そのため低音楽器に狙いを定めて書かれた小品と考えます。単一楽章の三部形式で書かれたユニークな作品で、「前奏」はループ状音階と軽快なシンコペーション・リズムに続き現代的な響きを持って「主要主題」が楽しくコミカルに歌います。前奏は変奏され「間奏1」となり、再度「主題」が調性と色彩を変化させ歌われます。間奏は再び変奏され「間奏2」となります。次に美しい和声の響きの中に夢路に誘われるような「3つの新たな主題旋律」が次々に現れ、各パートが対話を続けて、再び最初の「主要主題」に戻ります。前奏は変奏されつつ、次の主題に進行する案内係「プロムナード」の役割を果たしています。P. A. ルークはアメリカのフルーティスト、作曲家、教育者で、フルート教本、室内楽作品を中心に数多く作曲しTh.Presser社から出版しています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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