解説
原曲はF.クーラウの同名の独奏曲(作品105)[Fl.Pf.] です。原曲に忠実に編曲された四重奏曲で、主題と華麗な7つの変奏曲とコーダで構成されています。主題 [G] 3/4 はアルト・フルートがのどかに奏でます。第1変奏曲 [G] 3/4 は第2フルートがソロを受け持ち優美に舞い踊ります。第2変奏曲 [G] 3/4 は第1、第2フルートの技巧的波型分散和音の響きの中、第3フルートがソロで民謡主題を高らかに響かせ、第4パートはフルートに持ち替えます。第3変奏曲 [G] 3/4 は第1フルートが跳躍3連符変奏と半音階で結ばれた流麗な技巧的変奏曲を奏でます。第4パートはアルト・フルートで和声の低音を支えます。第4変奏曲 [G] 3/4 は32分音符の音階と半音階で流麗に変奏され第3フルートがソロを担います。第5変奏曲 [G] 3/4 は第1フルートが跳躍2声部進行と分散和音で変奏されたソロを奏でます。第6変奏曲 [G] 6/8は第2フルートが英国風牧歌旋律の変奏を奏で、最後は華麗なカデンツァです。第7変奏曲 [G] 2/4はフレーズ毎に特徴づけた軽妙な変奏楽句を各パートがリレーして最後を飾ります。コーダのScherzando 3/6 は舞踏で躍動し、民謡主題の冒頭断片が回帰し、音階と分散和音で華麗に幕を降ろします。(解説/佐野悦郎)ニュース
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