解説
Franz Anton Hoffmeister (1754-1812) はドイツの作曲家兼フルーティストであり、後の1784年にペータースの前身である音楽出版社を設立、その当時の有名な作曲家の作品、特にW.A.モーツァルト、J.ハイドン、L.van ベートーヴェン等の作品を出版して現在ではむしろ、その事業の功績の方が高く評価されています。しかし、室内楽を含めてフルートの作品は大変に多く、協奏曲だけ取っても25曲程になります。全3楽章からなる3本のフルートのためトリオ・ニ長調 『鶏・カッコー・ロバ』 は大変に楽しい愉快な曲で、各パートに鳴き声の擬音が [主題の動機] として用いられ、その特徴ある動機が各楽章を支配しています。1st.パートは鶏 (Gallina) が朝一番元気にコケコッコウと鳴く符点音符の動機2nd.パートはカッコー (Gugu) がカッコーと森で鳴く三度音程の動機3rd.パートはロバ (Asinus) が嘶きするオクターヴ下降の動機が特徴です。これらの 「鳴き声を」 聞き捕える事により、自然にアンサンブルの聞き合う習慣が身に付く最適な初級教材です。アンサンブルを合わせる事は、初めての方にとっては大変に難しいものです。泣き言を言わないで耳を済まして各パートの 「鳴き声=主題」 を聞こう!(解説/佐野悦郎)ニュース
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