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近代フランスの女流作曲家Y.デポルト女史 (1907-1993) による作品で、イタリアの都市を題材にその印象を克明に情景描写した美しい交響組曲です。彼女の本名はベルト・メリタ・デポルト (Berthe Melitta Desportes,イヴォンヌは通称)、パリ音楽院でマルセル・デュプレ、モーリス・エマニュエル、ポール・デュカの許で作曲を学び、1932年にはローマ大賞を獲得し、その後、母校で教鞭をとるかたわら作曲活動に携わりました。この四重奏曲は1949年の作品であり、戦後の、このジャンルにおける作品の規範となり、彼の多くの作品に影響を及ぼしたのです。1楽章 《ローマ : 鐘》古都、ローマにはヴァチカンのサン・ピエトロ寺院をはじめとして数多くの教会があり、朝夕はあちこちから鐘の音と聖歌隊の歌声が聞こえてきます。2楽章 《フィレンツェ : 花》メディチ家の庇護のもとイタリア・ルネッサンス芸術が開花した都フィレンツェ。そのシンボルが 「花の聖母寺」 の意味を持つサンタ・マリア・デル・フィオーレです。そもそも、これが花の都の所以です。美しいワルツが踊られます。3楽章 《ヴェネツィア : 鳩》水の都ヴェネツィアの中心はサン・マルコ大聖堂の広場、ここに群がる鳩が餌を啄ばみ飛び交う様子を軽妙に描写しています。4楽章 《ナポリ : 漁》南国の都、風光明媚な港湾都市ナポリ。スパゲッティーはペスカトーレ (魚介類) が最高で、陽気な雰囲気でリズミカルな民謡を歌っています。旅の最後まで無事をお祈りいたします。(解説/佐野悦郎)ニュース
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