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ベリオは、第2次大戦後の前衛音楽を代表する作曲家です。ダラピッコラに音列作法を学び、マデルナとともに電子音楽スタジオを開設しました。1958年に、ガッゼローニのために書かれた 「セクエンツァ I」 は、その後、ハープ、女声、ピアノ、トロンボーン、ヴィオラ、オーボエ、打楽器、ヴァイオリンをソロ楽器とした 「セクエンツァ」 シリーズの第1作に当たります。ここで、ベリオは始めて不確定性を導入して、譜面上に音高、強弱、ニュアンスは示しているが、拍子や小節のない書法を作り出したのです (ZERBONI 版)。多くの演奏に接したベリオは、拍と速さの比率を厳密に記譜する必要性を痛感し、改訂版 (UNIVERSAL 版)が近年出版されました。同じ曲なのに記譜法が全く違いますが、この曲の持つ、イタリア人同士の会話が聞こえて来るようなインスピレーションを持った性格が生かされると良いでしょう。作曲されて40年、新鮮さを失わない名曲です。(解説/三上明子)ニュース
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