Sharon Bezaly
シャロン・ベザリー
シャロン・ベザリーほど、フルートのレパートリーを豊かにした音楽家はいない。
イギリスのタイムズ紙に「フルートへの神の贈り物」と評されたシャロンは、BBCミュージック・マガジンで世界最高のフルーティストに選ばれた。
スウェーデンを拠点とするこのフルーティストの影響力のある芸術性と音楽的冒険心は、ソフィア・グバイドゥーリナ、カレヴィ・アホ、ブレット・ディーン、アンデシュ・ヒルボリ、周龍、サリー・ビーミッシュらが彼女のために作曲した協奏曲やその他の楽曲に反映されている。また、BBCプロムス、シドニー・オペラハウス、ウィーン・ムジークフェライン、サントリーホール、カーネギーホールといった世界屈指のホールで、一流のオーケストラや指揮者と共演し、スタンダードなレパートリーとともに、顧みられることのなかった多くの作品に新たな命を吹き込んでいる。
初めてフルートのレッスンを受けてからわずか3年後の14歳のとき、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とズービン・メータとの共演でソロ・デビューを果たした。彼女の演奏は、雄弁な叙情性、完璧なテクニック、心のこもった表現によって特徴づけられる。
パリ国立高等音楽院を首席で卒業後、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティスト・スキームに参加。彼女は、ハーグ・レジデンティ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれた最初の管楽器奏者である。カンヌ・クラシック・アワードとエコー・クラシックの名誉ある賞を受賞。BISからリリースされた彼女の数々のアルバムは、世界の一流誌から最高の賞賛と栄誉を獲得している。特にモーツァルトの協奏曲(ト長調)とプーランクのソナタ(ロナルド・ブラウティハムとの共演)の録音は、世界のベスト録音に選ばれた。
フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング誌でダヴィッド・オイストラフやウラディミール・ホロヴィッツと比較されたことが証明しているように、彼女の完璧な循環呼吸のコントロール(オーレル・ニコレの指導)は、音楽解釈の新たなピークに到達することを可能にした。2018年にはスウェーデン王立音楽アカデミーの終身会員に選出された。