僕はパリに留学するにあたって、2つの目的がありました。
1つ目は当たり前のようですが、レッスンを受け、フランスの音楽に浸る事。毎週のレッスンで学んだ事は、僕のフルート人生の根底にあります。流れるフレーズ感、煌びやかな音色の変化はフランス音楽の特徴でもありますが、それを可能にするためには基礎の『音色』が非常に大事だという事を学びました。

昨今では、フランスの音楽家も頻繁に来日してコンサートやマスタークラスを行い、日本に居ながらでもフランスの音楽に触れられる様になりました。
ただ留学の醍醐味は、さらに彼らと同じ日常生活を経験できる事にあります。

それが僕の2つ目の目的で、「こんな素晴らしい演奏をするフランス人が普段どんな生活をし、どんな物を食べているのか」という事に、とても興味がありました。
そして、パリ中の色々な物を食べているうちにどうやって作っているのかが気になり、最終的にはフランス料理教室にも通い、フランス料理の基礎も学びました。
そこで気がついたのが、「料理」と「音楽」は共通点が有る、という事です。

食材=音
レシピ=曲
料理人=演奏者
必ず料理を食す人が居て、演奏を聴く人がいる。

つまり、良い料理(音楽)を作るには良い食材(音)が欠かせないと言う事です。

一般的にはフルートは音が出しにくい楽器だと言われています。フルートを習いたての時はもちろんですが、かなり吹けるようになってからも低音や高音で苦労をした事はありませんか?
そんなあなたに僕のレッスンでは『とっておきの方法』で、今まで出しにくかった音域も「力まず」「楽に」吹けるようになると思いますよ。
「楽(らく)に」という事はテキトーに吹くという事ではありません。無駄な力を抜き、必要な力を良いバランスで使うという事です。楽(らく)に音が出せる様になると、楽(たの)しく音楽が作れるのです。そして、その次のステップのフレーズ作りにも取り組みやすくなります。
さらに、音を出す事だけにエネルギーを集中する必要が無くなるので、指も早く動かせるようになります。
今まで吹けなかった憧れの曲にも挑戦していきましょう。