普段、何気なく息をしている私たちですが、この「息」という字、実によく出来ていると思いませんか?
「自」と「心」を合わせた字。漢和辞典で調べてみると「自」は鼻で、息の出入りするところ。「息」は心の気が鼻から出入りすることで「いき」をいう。と書かれています。

フルートは、この「息」を使って人間のいろいろな感情である「喜怒哀楽」を表現するわけですが、決して難しいことではありません。たとえば、嬉しい時は明るく〈Happy〉な音。怒った後に吹いた音は乱暴に聞こえたり、悲しいことがあれば元気が無く、楽しい時の音は軽快だったりと、その時のちょっとした「心」の様子で、音は随分違って聞こえます。
それだけ、自分の気持ちを「音」に伝えやすいのではないでしょうか。人間が感じ、思い、考える「心」をもっとフルートで表現してみませんか?