「りんごをかじると、歯茎から血が出ませんか?」 一昔前の宣伝に使われていたフレーズですが…。
「あなたは、フルートを持つと緊張しませんか?!」

実は私も、その昔いわゆる「根性」で笛を吹いていました。ヨーロッパに留学した当時、この為に色々な問題が「体」と「心」におこり、それが理由で「気持ちばかり空回りして音が前えに出ない」、「fの鳴りがはっきりしない」「ppがホールの隅まで飛んでいかない」「想っているように音色が変化しない」「本番になると指がもつれ、息の調節がうまくいかなくなる」等々多くの問題に苦しんでおりました。幸い留学先でC.クレム先生という「脱力(アレキサンダー・テクニック)」の大家の下で勉強出来て、いったい体のどこに力を入れる必要があり、またどこの力を抜けば笛は自然と響くようになるのか、という事がわかり、多くの問題の一部が解決できました。

またその後、アンドレ・ジョネ先生には、音楽の根本楽曲のアナリーゼを通して「いったいこの曲でのフルートの役割は?」「なぜこの曲はこう楽しい、又、美しい、深い味があるのか?」「フルートの持つ天性のキャラクターとは?」等々、ジョネ先生の音楽に対する感動を通して、フルートを吹くときの心の内面や、精神状態に関わる問題を教えて頂きました。

それから最後に勉強したのが、C.G.ユングの「精神分析」です。それを一言で言うと「自分の(心の中の)影の部分を認めよ!」「そしてそれを光の部分と同様に愛し、自信を持って人前に出せるようになれ。」という事です。音楽も同じく影の部分があるからこそ美しく、聞く人を感動させることが出来るのです。

あなたも私のレッスンを通して「体」と「心」の脱力を学び、本当の本来の自分を人前に出せる様になりませんか?世の中にたった一人しかいない「あなた」をフルートと音楽を通して表現しましょう!

これはもちろんプロの演奏家になりたい方だけではなく、アマチュアの方にも大切なことだと思います。

等と書いてしまうと、実際に何も持たずにレッスンにいらした方もありますが、これはあくまでフルートのレッスンなので、フルートと譜面は必ずご持参くださいね。