私とフルートの出会いは遥か昔、まだ幼稚園生の時でした。地元の中学校の吹奏楽部のお姉さんが吹く、細くてキラキラ輝く楽器、その澄んだ音色、軽やかな装飾。そのすべてに一瞬で心奪われたことは、大人になった今でも忘れません。中学生になったら絶対にフルートを始める、そう宣言して中学1年生になったとき楽器を手にしました。
それからフルートにのめり込むこと15年。フルートを好きな気持ち、フルートの好きなところは当時と全く変わっていません。
フルートを吹くとき、そして音楽をするとき、私がもっとも大切にしていることは、「歌心」です。なぜフルートを吹くのでしょうか。なぜ音楽をしたいのでしょうか。私は音に乗せて自分を表現したいからです。自分の気持ちを伝えたいからです。この曲のこのメロディー、素敵でしょ?この部分のフルートの音色、美しいでしょ?この作曲家、すばらしい和声を書くでしょ?いつもそんなことを思いながら、それを伝えようと楽器を演奏します。言葉の代わり、いえ、言葉以上に気持ちを伝えられる手段だと思っています。
ドイツに何度か勉強に行きました。なかなか言葉が通じない時でも、フルートを通して仲間と打ち解けることができました。音楽をやっていない人からも、フルートを吹くととても喜んでもらえて、たくさんの笑顔に出会えました。「音楽の力ってすごい!」改めて音楽の魅力に気づくことができたのは、言葉が通じにくい外国だったからかもしれません。カールスルーエ音大留学時代は、世界各国の学生とともに学びました。先生も、生徒も、みんな違う国の出身。でも、音楽が好き、フルートが好き、その気持ちだけで「仲間」としてつながっていました。

皆さんも日々感じるいろいろな気持ちをフルートで、音で表現してみませんか?
音楽への愛とその力を共有しませんか?私が奏法、テクニック面で丁寧にサポートいたします。