❶身体をしっかりと使った呼吸と音作りを意識したロングトーンの練習

普段からよく取り組んでいる基礎練習としては、まず身体をしっかりと使った呼吸と音作りを意識したロングトーンの練習から始めています。「ソノリテ」は定番ですが、最初のロングトーンの第1オクターヴの部分を、低いHの音から最低音までゆっくりと吹いていく練習をまず行います。このとき、ゆっくりと鼻から吸って肺に空気が満タンになるまでブレスを取り、その最大容量の息を全て吐き切ることが出来ているかを意識しています。音色はもちろん大切ですが、この“満タンのサイクルでブレスを行う”という意識付けが、その後の練習内容にも反映されるので重要なのです。まずはこれで身体を起こすウォーム・アップをして、そのあとに通常のやり方で「ソノリテ」のロングトーン練習を行うようにしています。