❷「タファネル&ゴーベール/17のメカニズム日課大練習」の4番と「ライヒェルト/7つの日課練習曲

タファネル=ゴーベール/17のメカニズム日課大練習 / LEDUC版(ID:2489)
タファネル=ゴーベール/17のメカニズム日課大練習(解説:酒井秀明)/ 音楽之友社(ID:33066)

ライヒェルト/7つの日課練習曲 OP.5 / LEDUC版(ID:2459)
ライヒェルト/7つの日課練習曲 OP.5 / CARL FISCHER 版(ID:5408)

その後は主に「タファネル&ゴーベール/17のメカニズム日課大練習」の4番を練習するのですが、ただシンプルに4番を練習するのではなく、まずその調の開始音から半音階で2オクターヴを上り下り(基本的には全てスラー)し、次に「ライヒェルト/7つの日課練習曲」より1番か2番(時間があれば両方)の、その当該調性を吹き、最後に「タファネル&ゴーベール」4番を吹く……という一連の流れで、全調を進めていきます。これだと時間があまり取れない日でも短時間である程度内容のある基礎練習が出来るので、仕事現場でもよくやっています。時間に余裕がある時にはこれ以外にも他の練習を取り組んだりします。通常リハーサルやゲネプロの仕事現場には1時間前くらいに到着するようにしていますが、それからその日仕事で演奏する譜面の個人的な最終チェックや、個人で練習していて疑問が残った点についてコンサートマスターや指揮者に確認するなどの時間を考えると、とてものんびりと基礎練習をしていられません。まだ学生時代にエキストラでオケ現場へお邪魔していた頃、諸先輩方に「上手な時間の使い方も技量のうち」と言われたことがあります。今になってその意味が良く分かりますね。ですから時短練習メニューを考えるのは現場のプレイヤーにとって非常に大切なのです。