❷譜読みの時の注意点

また譜読みの時の注意点などですが、よく優先順位を付けて「1.まずは指定のテンポで音を並べる 2.アーティキュレーションを付ける 3.音量を守る」などといった譜読みの方法を聞きますが、そうではなく「指定のテンポより遅くて構わないので譜面に書かれた情報を全て遂行できるように練習し、徐々にテンポを上げていく」というのが良いと思います。この方が優先順位を付けるよりも効率的に且つ短時間で練習を進めていけるので、私はこのように譜読みをしています。更に、オーケストラなど合奏の仕事の譜読みでは、自分のパート譜以外に最初は情報が無いわけですが、例えば長い休符の間に他の楽器が何をしているかなどのガイドを書き込んだりしておくと初回リハーサルを安心して迎えられますから、必要に応じてスコアを確認しながら書き込んでおくと良いでしょう。