❶実技試験の選曲のポイント

試験での選曲のポイントということですが、大学の教員目線(あくまでも個人的です)で回答すれば「上手く吹ければ比較的何でも良い」と私は思います。“何でも良い”というと「じゃあゴセックのガヴォットとかフォーレの子守歌でも上手く吹ければ良いのか!?」とツッコまれそうですが、さすがにそれはダメ(副科の試験ならOKでしょうね)です(笑)。音大生としての技量を有し発揮するに相応しい楽曲として、選ぶべきですね。ですから、今の自分の技量に対して「これはまだ絶対に無理だ」と思っている曲を(特に1年生は)、無理して選曲する必要はさほど無いと思います。「ちょっと難しいなぁ」くらいを基本に、同程度くらいに感じる曲をいくつかピックアップして、その中から“試験までの残された期間で仕上げられるか”を考慮しながら決めるのが良いと思います。一般的にフルート界隈で“難しい”とされている曲は、上手に吹ければ当然高得点を狙いやすいですが、少し高望みの選曲をしたものの予想以上に苦戦して仕上がりのレベルがイマイチだと、かえって悪い印象になり低い点数が付くこともあり得ます。